おせわ~く介護チャンネル

介護職は男性にもできる? 男性が介護職で働くメリット

介護士お役立ち情報


女性が多いといわれている介護職の仕事。確かに、食事や着替え、入浴や排泄といった高齢者のお世話は、女性に向いている仕事といえます。しかし、男性には不向きというわけではありません。たまたま女性が多いという傾向にあるだけで、実際に介護職に就いている男性もいます。また、男性ならではのメリットもあるのです。この記事では、「介護職として働いてみたい」と考えている男性に向けて、現場の様子やメリットを紹介します。

男性介護士の割合

まず、介護の現場で働いている男性の割合を見てみましょう。厚生労働省が発表した『介護労働の現状 資料1』 によると、次のようになっています。

  • 正規職員の割合:男性…32.6% 女性…67.4%
  • 非正規職員の割合:男性…14.0% 女性…86.0%

正規職員として働いている男性は、3割強です。女性向きの仕事といわれながらもこれだけの男性が働いています。介護職を目指す男性にとっては、心強い数字ではないでしょうか。ただし、非正規職員に目を転じると、圧倒的に女性職員の割合が高くなっています。これは、非正規職員が契約社員やパート、アルバイトといった雇用形態であることを考えると、仕方ないことかもしれません。
ちなみに、正規・非正規ではなく、年齢別の割合を見てみると、男性職員は40歳未満の割合が高いのに対し、女性職員は40歳以上の割合が高くなっています。このことからも、子育てから手の離れた女性が、非正規として介護現場で働く実態が浮かび上がってくるといえそうです。
食事の準備や世話、入浴、おむつ替えなどをこなす介護職は、子育てを経験した女性のほうが抵抗なく受け入れられるという側面があります。だからと言って、男性にはできない仕事というわけではありませんし、向いていないというわけでもないのです。介護職として働いている男性も思いのほか多いという事実をしっかりと胸に留めておきましょう。

男性介護士に需要はある?

ところで、男性介護士に需要はあるのでしょうか。答えは、ずばり「ある」です。理由は、介護の現場においては、意外と力仕事が多いことにあります。
例えば、寝たきりの利用者さんを車椅子に移動させる場面を思い浮かべてみましょう。たとえ小柄な女性であっても、寝たきりの人を動かすにはかなりの力を必要とします。なかなかの重労働といってもよいでしょう。おむつ替えや入浴、着替えなどの介助も同様です。利用者さんの中には大柄な男性もいますから、女性だけで対応するのは、かなりきつい面もあります。また、現場によっては、蛍光灯の交換や草木の手入れなど、施設内の整備を職員がしなければならないことも。こういった場面でも、男性職員はとても頼りにされます。
もうひとつ男性介護士の需要がある理由として、男性職員のほうが仕事に関して融通が利くからということもいえます。女性の場合、家庭や子育てなどの事情で、どうしても勤務時間が制限されがちです。夜勤なども、男性のほうが抵抗なく受け入れることができます。現に介護現場で働く男性職員が増えていることからも、さらに需要は高まるといえそうです。

男性が介護職で働くメリット

では、男性が介護職で働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。項目ごとに見てみましょう。

利用者、女性介護士から頼りにされる

まず挙げられるのが、女性介護士に頼りにされることです。力仕事はもちろんですが、介護現場での利用者さんによるセクハラ、暴力・暴言問題も社会問題のひとつとなっています。もしかしたら、相手に悪気はないのかもしれません。しかし、女性介護士だけで対処することは難しい面があります。そんな場面で活躍するのが、男性介護士です。頼りにされることは、仕事のやりがいにもつながります。
もちろん、利用者さんに頼ってもらえることもあります。例えば、男性の利用者さんにとっては、排泄や入浴、着替えなどの介助を女性介護士にお願いするのは、気が引けることも……。そんなとき、男性介護士がいれば、心強いはずです。また、女性の利用者さんは、何歳になっても「女性」なのです。同性である女性介護士の言うことには反発しても、異性である男性介護士の言うことは素直に聞くというケースもあります。

女性特有の空間をやわらげることができる

女性ばかりの職場では、人間関係がギスギスしてしまうことがあります。そんなとき、男性が加わるだけでムードがやわらぐことも事実なのです。職場をいいムードに転換できることは、女性の多い職場に男性が加わるメリットといってよいでしょう。
もちろん、女性しかいない職場だからといって、どこも人間関係がよくないというわけではありません。お互いが気遣いながら、うまく運営しているケースもあります。

男性介護士のキャリアアップの方法

社会に出て働くからには、キャリアアップしたいものです。その方法のひとつとして考えられることが、介護の経験を活かした資格の取得です。介護関係の資格には、ケアマネージャー、介護福祉士などがあります。
また、いくつもの施設を運営している大規模な組織であれば、施設長、エリアマネージャーといったポストを狙うことも可能です。実績が認められれば、本部で働くチャンスもあるでしょう。介護現場よりも組織運営を目指したいのであれば、コミュニケーションスキルを磨いたり、経営に関する勉強をして資格を取得したりすることもキャリアアップにつながります。

お伝えしたように、正規職員として働く男性介護士は3割強を占めています。介護業界での需要は高まっているため、今後も働く人は増えていくと考えてよいでしょう。もちろん、将来を見据えてキャリアアップすることも可能です。もしも介護の現場で働いてみたいと考えているのなら、ぜひチャレンジしてみませんか?

介護求人サイト「おせわ~く介護」はこちら
▼無料&来社不要の転職相談を受ける



ページトップに戻る