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介護中に意識しよう! 感染症の対策方法

介護士の働き方・介助のコツ

介護施設には多くの利用者が入所しているため、感染症対策が非常に重要となります。施設内で感染症にかかった利用者が出てしまうと、感染が拡大し、施設全体の問題になってしまいます。また、感染症が蔓延すれば、利用者だけでなく介護士にも感染の可能性が高まってしまうでしょう。そのため、感染症に対してはしっかりと対策をとっておくことが重要です。感染症対策を万全にした上で、介護にあたりましょう。

介護中の介護士が感染症にかかりやすい理由

介護施設で介護に携わっているとどうしても、感染症にかかった利用者のお世話もしなくてはなりません。そのため、感染者の間近で同じ空間にいる時間が長いほか、排泄物の処理なども行うため、感染症にかかりやすくなってしまいます。そして、感染症が職員にも広まると、その分欠員が増え、他の職員に負担がかかり疲労も蓄積されてくるでしょう。その結果、体力が落ちて免疫力も低下し、感染症にかかりやすくなることがあります。

介護現場で蔓延する可能性のある病気

感染力の強い感染症ほど介護施設で蔓延がしやすいため、早期の対策が必要です。病気の一例としては、風邪・インフルエンザ・ノロウイルスなどが有名でしょう。これらは、利用者だけでなく職員も同様に対処しておかなくてはなりません。その他ロタウイルス・アデノウイルス・エンテロウイルス・O157・痂皮型疥癬(かひがたかいせん)・MRSAなどがあります。抵抗力の低い高齢者や免疫力の下がった状態の職員は、このような病気に感染する可能性は通常より高くなるのです。

介護士が行うべき感染症対策と予防のコツ

介護士は業務にあたる上で、感染症にかかった利用者の介護は避けられません。また、利用者自身で感染症予防に努めることが難しい場合もあります。そのため、職員が日頃から感染症予防を心がけることで、万全な対策をとっておく必要があるでしょう。

手洗い、うがいを習慣化する

介護施設に限らず、感染症予防としては代表的な予防方法が、手洗い・うがいです。手を介した感染が最も多いとも言われているため、手洗いは習慣にすることが大切でしょう。目標は一処理につき一手洗いをすることです。特に介護施設では、手を拭く時に共用のタオルではなく、使い捨てできるペーパータオルを使います。うがいも習慣にしておくと、口腔からの感染の予防につながるのでおすすめです。

睡眠時間をしっかり確保する

勤務時間が長い、夜勤が多いなどの理由で睡眠時間が十分でなくなった時には、疲れが原因で免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなります。疲労回復をしっかり行い、軽い風邪であれば早めに治すためにも十分な睡眠時間を取りましょう。疲れがたまりすぎると、なかなか眠れない場合もあります。ゆっくり湯船につかったりマッサージを受けたりするのもおすすめです。眠りやすい状況を作ることは、免疫力を高める方法のひとつです。

排泄物・嘔吐物を適切に処理する

排泄物や嘔吐物を処理する時は直接触れないようにし、原因が分かっている場合はそれに応じた処理を行います。二次感染を防ぐために、アルコールや塩素で洗浄したり、清掃に使った手袋などは使い捨てにしたりすることが大切です。また、排泄や嘔吐の原因が分からない時には一層注意が必要でしょう。直接触れたり肌についたりしないようにしながら、処理を進めてください。

インフルエンザなどのワクチンを接種する

介護施設で働く介護士は、政府からインフルエンザなどのワクチンを接種することが勧められています。例えば、インフルエンザワクチンは毎年接種が必要ですが、B型肝炎ワクチンは採用時にうてば問題ありません。それから、これまでに麻しん・風疹・水痘・流行性耳下腺炎に一度もかかったことがないのであれば、ワクチンを接種しておくことが望ましいでしょう。しかし全ての感染症にワクチンがあるとは限りません。さらに、存在するワクチンが体質などの理由で接種できない場合もあるため、体調管理を第一にすることは、まず大前提と言えます。

感染症にかかっていている人を施設内に入らせない

利用者は施設からほとんど出ることがありません。感染症の原因を持ち込むのは、外部から施設へやってくる人たちであることが多いです。そのため、訪問してきた利用者の家族や、身近な人が明らかに感染症にかかっていたり、感染症の疑いがあったりする時は施設内への入場を断りましょう。施設に出入りしている業者の人たちも、同様の対応が必要になります。特にインフルエンザなどが蔓延しやすい寒い季節は、高齢利用者の抵抗力も下がりやすい時期です。このため、厳しく入場者をチェックすることが大切です。

介護施設内での感染症拡大を防ぐには、職員による対策が万全であることが重要です。外との行き来をしている介護士が感染症を持ち込まないよう、手洗いうがいをしてから入るなど心がけましょう。ほかにも、利用者の家族や業者に対しても、感染症の疑いがあると判断されれば入場を断る厳しさも必要です。介護施設には高齢の利用者も多いです。感染症がきっかけで命の危険にさらされる場合もあるため、予防はしっかりと行いましょう。そして、もし感染症患者が出た場合も、被害が拡大しないよう対処することが大切です。

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