おせわ~く介護チャンネル

介護士必見! 老健の仕事内容や特養との違いを解説

職種・施設別のお仕事内容

医療ケアやリハビリを必要とする高齢者のための介護施設である「介護老人保健施設(老健)」。特別養護老人ホームと同じく入居型の施設で、食事や排泄などの介護を受けることはできますが、あくまでも在宅復帰を目標としている施設のため、自宅へ戻って生活ができるようになるためのリハビリがメインになります。というわけで今回は、介護老人保健施設の特徴や介護士として働く場合の仕事内容について一緒に勉強していきましょう!

介護老人保健施設の特徴と入居者傾向について

「介護老人保健施設(老健)」というのは、医療ケアやリハビリを必要とする高齢者のための公的な介護施設です。特別養護老人ホームと同様に入居型の施設ですが、原則として入居者が自宅に戻って生活できるようになることを目標としているため、入居期間中は作業療法士や理学療法士などによるリハビリなどを受けることになります。施設にはリハビリ専門職のほかに医師や看護師などが常駐していて、入居者一人ひとりの状態に合わせたサービスを受けることが可能です。ただし、在宅への復帰を目的としている施設ということで、入所期間は特養などの施設と比べて短く、3ヶ月〜6ヶ月程度と期間が決められています。入居している高齢者の多くは要介護度が低く、回復の見込める軽度の方が多いのも特徴です。

介護老人保健施設で働く介護士の仕事内容

75歳以上の後期高齢者が人口の1割に達し、世界よりもひと足早く超高齢社会に突入した日本では、今後ますますリハビリに力を入れている介護老人保健施設のニーズは拡大していくと言われています。では、実際に老健で介護士として働く場合、どのような仕事が中心となるのでしょうか。具体的な仕事内容について詳しく見ていきましょう。

身体介護

老健は基本的に要介護度が低く、回復の見込める軽度の方を対象とした施設ですが、入居している高齢者の多くは日常生活に何らかの問題を抱えている方たちです。そのため、老健で働く介護士の仕事としては、食事や入浴、移動、排泄の介助など身体介護をはじめ、日常的な生活のサポートが中心となります。

リハビリ

老健では医師による医学的管理の下、再び自宅で生活ができることを目指してリハビリを行います。リハビリは作業療法士や理学療法士などリハビリ専門スタッフが担当しますが、施設によっては介護士が運動やマッサージのサポートをする場合もあるようです。

口腔ケアや感染症の予防指導

誤嚥性肺炎などを防ぐための口腔ケアをはじめ、高齢者に対して感染症の予防指導を行うことも介護士の大切な仕事のひとつです。

特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いについて

老人健康保険施設と同じ公的な介護施設である「特別養護老人ホーム(特養)」。どちらも国や地方自治体、社会福祉法人などが運営しているという点では同じですが、それぞれの施設には異なる特徴があります。最も大きな違いのひとつが、「入居期間」です。老健は高齢者が再び自宅で生活できるようにする在宅復帰を目的としているため入居期間が3ヶ月〜半年と短いのに対し、特養は入居期間の制限がなく看取りまでの終身利用を基本としています。また、老健には常勤医師や看護師だけでなく、作業療法士や理学療法士といったリハビリ専門職の配置が義務付けられているのも特養との違いのひとつです。

介護老人保健施設で働くやりがいやメリット

高齢者の生活機能の維持・向上を目的とした介護老人保健施設。日常生活に何らかの問題を抱えた高齢者と関わる仕事ですので大変さはもちろんありますが、必要とされる仕事に関わることの喜びを感じる瞬間も多いはずです。では、実際に介護老人保健施設で介護士として働いた場合、どのようなやりがいやメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

利用者が回復している様子を見る喜びがある

老健は入居者が再び自分の自宅で生活する在宅復帰を目的としているため、日々お世話をしている高齢者が回復していく様子を間近で見守ることができます。施設によっては介護士がリハビリの手伝いをするところも多く、より大きなやりがいや喜びを感じるはずです。

多くの利用者と関わることができる

老健は入居期間が決まっているため入居者の回転率が早く、他の老人介護施設と比べるとより多くの高齢者と関わることができます。同じ施設に入居している高齢者でも、一人ひとり性格や症状は異なるわけですから、いろいろな方と接することで介護士としての経験とスキルを磨くことができるはずです。

理学や医療に関する知識を学ぶことができる

老健には医師や看護師だけでなく、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職の設置が義務付けられています。施設によってはマッサージやリハビリなどのサポートを任されるところも多く、介護士として働きながら理学や医療に関する知識も身につけることが可能です。

地域に根ざしたリハビリ施設として高齢者を支える介護老人保健施設。未経験の新人や新入職者のための研修も充実しているため、介護はもちろんリハビリや医療知識など幅広く学びたい方にはおすすめの勤務先だと言えるでしょう。また、介護業界が未経験の方は、派遣勤務から開始するという方法も選択肢に入れてみるのがおすすめです。

介護老人保健施設のお仕事を探す
▼無料&来社不要の転職相談を受ける



ページトップに戻る